スポーツ鍼灸ボランティア
報告第52回 大阪ろうあ者スポーツ大会 サポートボランティア活動報告NEW

8月3日(日)、大阪市舞洲障がい者スポーツセンターにて「第52回大阪ろうあ者スポーツ大会」が開催されました。
当会からは開会式に堀口会長が臨席され、ケアスタッフとして私、岩津とスポーツ鍼灸プロジェクト委員長の松尾理事が参加しました。両名とも本大会への参加は今回が初めてです。
今年は、聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」が東京で開催される年ということもあり、会場は例年以上に熱気と笑顔に包まれていました。モルック、スポーツクイズ、パン食い競争、ボッチャ、スプーンリレーなど、多彩な競技が行われ、選手や応援者の一体感が会場全体を盛り上げます。

ケアブースにも多くの方が訪れ、私と松尾理事は終始、ストレッチやパイオネックスZero(円皮鍼)を用いた施術にあたりました。施術は大変好評で、「身体が軽くなった」「痛みが和らいだ」と喜びの声をいただきました。また、株式会社セイリン様よりご提供いただいた「凝りスポット」もお土産としてお渡しすると、「家でも使ってみます」と笑顔で受け取っていただけました。ここに改めてお礼申し上げます。
施術の合間には、日常生活でできるセルフケアやストレッチの方法についてもお伝えし、参加者一人ひとりとの交流を大切にしました。ろうあ者の方々とのやりとりは、手話や筆談、表情、身振り手振りなど多様な方法で行いましたが、皆さんの明るく前向きな姿勢に触れ、不安はすぐに解消されました。会話だけでなく、温かい雰囲気そのものが互いの距離を縮めてくれることを改めて実感しました。

今回の活動を通じて、競技を楽しむ姿やケアを受けて笑顔になる瞬間に立ち会い、鍼灸が地域の健康や交流を支える力を再認識しました。今後もこうした活動の積み重ねが、地域社会との信頼関係を深め、鍼灸の魅力と可能性を広めていくと信じています。