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素問

素問勉強会報告2014.03.09

 日時:平成26年3月9日(日)
会場:大阪府鍼灸師会館 3階 講師:日本鍼灸研究会代表 篠原 孝市 先生
『六元正紀大論篇第七十一』
・『医道の日本誌』2014年3月 臨床に活かす古典の「NO.23 切診」のお話から
 中国医学の脈状のカテゴリーは、非常に厳密に決まっていて、それを使えば、中国医学の全体とつながっていくことが出来る。しかし、それを使わないで、たとえば「蛇がにょろにょろした感じ」や「水がちょろちょろ流れている感じ」と言っている限り、それは出来ない。脈診の勉強とは、脈状のカテゴリーの勉強です。
 脈診の勉強は机の上でする勉強であり、後はもう触ってみるだけです。頭ではわかっても、触ったらわからないと言いますけど、それはちゃんと勉強していないからで、信号の色
を教えて「これは赤、これは黄、これは青です」と教えて町に行って実際に見たらわからなかったと言うのは、それはちゃんと見てないからです。本で「これ青ですよ。黄色ですよ」と教えたら小学生だってわかります。わからないというのは、机の上での勉強が足りないという風に思える。机の上の勉強が足りないというのは脈状のカテゴリーが出来ていないのでわからないということが圧倒的に大きいと思います。
 技術の伝承というのは言葉で共通性をつくって、後はそれにしたがってお互いにみていくというしかない。

・六元正紀大論篇第七十一 
 [第十章(13~131節)] 太陰湿土が司天、太陽寒水が在泉にくる年。この年は、一年の一般的な固定した六気のありかたと、毎年移り変わる六気のありかたが全く同じ順番になる。初の気(今の1~3月ごろ)は、春気正しく、暖かくて風が吹く。そういう春の気が正常に行われる。民の気は條舒(じょうじょ)のびのびする。  二の気(今の3~5月ごろ)は、火(少陰君火)のはたらが正常に行われ、ものは火の影響をうけ、民はのびのびする。湿気が蒸発して、それが雨になって降ってくる。三の気(今の5~7月ごろ)は、太陰湿土の気が隅々まで行きわたって、太陰湿土の気が下り太陽寒水の気が上がって雨が降る。 四の気(今の7~9月ごろ)は、少陽相火の気が働くので熱が激烈な状態になり、蒸し暑い。太陽寒水の気が上がり、上がる気と下る気がうまく交通しない。寒風が早かったり遅かったり。湿邪と少陽相火の熱で草木に湿気が滞って、湿熱というものがそこに流れ滞れば白露(秋にふる露)が全体にひろがり秋の寒さとなる。 五の気(今の9~11月ごろ)は、陽明燥金の気がはたらくので、秋の気の寒さが行き渡って寒露、霜そういう状態が起こる。君子のような特定の身分の者は寒さに当らないよう外に出ない。民は、皮膚や腠理を病む。
終の気(今の11~1月ごろ)は、太陽寒水の気がはたらき最も寒い時期。太陽寒水の気が湿邪(土運)とを相克の関係になるので湿邪を変化させて水を氷らす。日光が十分に地上を照らさないで、寒に影響をうければ人は、関節がかたく動かなくなって、腰の真ん中が痛む。
 [第十一章(1~35節)] 少陰君火が司天の年のうち、太角(木運大過)は、壬子(ジンシ・みずのえね)と壬午(ジンゴ・みずのえうま)の年。その化は、鳴紊啓拆(めいぶんけいたく)風が鳴り、ものがたくさん繁り、芽生え、水脈が地面の中で広がっていく。その変は、振拉摧拔(しんらつさいばつ)大風が吹いて、ものが破壊される。太徴(火運大過)は、戊子(ボシ・つちのえね)と戊午(ボゴ・つちのえうま)の年。その化は、暄曜鬱燠(けんよううつおう)蒸し暑い。その変は、炎烈沸騰(えんれつふっとう)ものすごい蒸し暑さ。
(東大阪地域会員 松本 政己)