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素問

素問勉強会報告2014.04.13

日時 :平成26年4月13日(日)   
会場:大阪府鍼灸師会館 3階  講師:日本鍼灸研究会代表  篠原 孝市 先生

『六元正紀大論篇第七十一』  
・『医道の日本誌』2014年4月 臨床に活かす古典 「NO.24 六部」のお話から
 六部定位脈診はまず寸と関と尺は、どこの場所なのかを決めないと。『何となくここ』では困るんですね。手掌との位置関係でどこに寸をとるとか、骨との位置関係でどこに関をとるとか、尺はもっと難しいですね。尺の位置をどういう風に決めるのか、決め方がまず問題なんです。
 虚脈っていうのはどんな脈かっていうと、みなさんに普通に打ってる脈です。虚脈は、どんな脈か、わからない人は誰もいないんです。自分の脈をみたらそれが虚脈なんですね。実脈というのは日ごろみてる脈と全く違います。日ごろみてる脈が虚脈ですから。虚脈以外の脈は、全部実脈なんです。虚脈は、ぎゅっと押さえると脈がなくなります。(押さえた指を)浮かべていくと最初に出てくる脈がありますね。感じるところ。最初に出てきた脈を一番強いとみる。最後に出てくるところを一番弱いとみる。押さえて深いところへじっと指を置いて、脈の弱いところを探すというのではない。全部押さえると脈は無くなるので、上げてくる時にはじめて出てくるところを相対的に一番強いものとみる。最後まで出てこないところを弱いとみる。
 証には、パターンがある。たとえば肺経虚証といえば右の寸口を押して、他よりも弱かったらと思い込んでいるがそれは違う。肺経虚証っていうのは六部の関係のあらわれに過ぎない。肺経虚証の場合は、左手の関上(肝・胆)が一番強いか、あるいは、左の寸口(心)が一番強いという条件がもとにないといけない。

・六元正紀大論篇第七十一
 [第十一章(36~78節)] 
 少陰君火司天で土運大過、陽明燥金在泉の年。土運大過は、甲(コウ・きのえ)の年。少陰君火司天は、子(シ・ね)と午(ゴ・うま)の年。土運は湿。雨が降る。その化は、柔潤時雨(じゅうじゅんじう)柔らかくて潤っていて時節通りに雨が降る。その変は、震驚飄驟(しんきょうひょうしゅう)雷が鳴って強い風が吹く。
 少陰君火司天で、金運大過の年。金運大過は、庚(コウ・かのえ)の年。少陰君火司天は、子と午の年。金運は、涼勁(りょうけい)涼しくて風が吹く秋の気候。その化は、霧露蕭飋(むろしょうしつ)霧がたち露が降りて秋らしいもの寂しい雰囲気になる。その変は、肅殺凋零(しゅくさつちょうれい)青いままでものを枯らしてしまう。 少陰君火司天で、水運大過の年。水運大過は、丙(ヘイ・ひのえ)の年。少陰君火司天は、子と午の年。水運は、寒(かん)寒い。氷る。その化は、凝慘慄冽(ぎょうさんりつれつ)とても寒い。その変は、冰雪霜雹(ひょうせつそうはく)氷や雪、霜、雹(ひょう)。
 [第十二章(1~41節]  
 少陰君火司天(1年を六気に分け、第三気司天に少陰君火がくる)の年は、五運大過なので通常より暑さ寒さが早くくる。 初の気(今の1~3月ごろ)は、春になったのにあまり暖かくならず、虫が出てこないといけないのに又隠れてしまう。民は寒さがきたために周密(しゅうみつ)部屋の中に閉じこもる。關節禁固(かんせつきんこ)関節がかたくなる。腰や尻が痛くなる。
(素問勉強会世話人 松本 政己)