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素問

素問勉強会報告2014.05.11

日時 :平成26年5月11日(日) 
会場 :大阪府鍼灸師会館 3階 
講師 :日本鍼灸研究会代表 篠原 孝市 先生

・『医道の日本誌』2014年5月 臨床に活かす古典 「NO.25 脈状」のお話から
手に何も持って無くて道具を持って無くて、脈診をしてもわからないんです。まず何をみるかのノウハウをしっかり勉強しないといけない。指先でやるんじゃないから。脈診は、言葉の勉強なんです。浮沈の基準がわからなかったら浮沈はわかるわけがない。浮沈というのは指を脈に置いてじっとしてたらわからないんです。浮沈というのは指を上げて、下げてという時に脈の強さの上下の比較です。浮沈は指の上げ下げが必要です。遅数というのは時計で計るのじゃなくて一呼吸にいくらかですね。時計で計っても駄目なんです。遅数というと早いか遅いかなので、時計で計ればいいんじゃないかと思いますが、全くの誤解で、一呼吸にいくら脈を打つかが遅数の基準です。滑濇というのは流れがいいかどうかなんです。流れ様です。虚実というのは、脈の力の比較です。左右の脈のどちらが強いかです。

・六元正紀大論篇第七十一 [第十二章(42~113節)] 
少陰君火司天の年の1年間の六気の順 【毎年変わるもの】 
(初の気)太陽寒水⇒(二の気)厥陰風木⇒(三の気・司天)少陰君火⇒(四の気)太陰湿土⇒(五の気)少陽相火⇒(終の気・在泉)陽明燥金⇒次の年の初の気へ
 二の気(今の3~5月ごろ)は、少陰君火の影響が段々に出てきて陽氣がひろく行き渡る。厥陰風木なので風が吹く。春の気候が正しく来る。もろもろの動植物が盛んに生育する。寒さの影響は若干残っているが、もう暖かくなっている。病は淋(淋病とは別)、小便が出なくなる。少陰君火の影響で目が赤くなる。 三の気(今の5~7月ごろ)は、少陰君火の気が広がり、非常に暑くなる。万物が盛んに茂る。火(熱)が極まって寒くなる。民の病は体が熱くなって体の上の方に症状が出る。熱の病の心痛が起こる。少陰君火の気を抑える気が体に働くので、寒と熱が交代して発生する。欬喘(がいぜん)欬、せき。喘、息をあらがせる。熱が上に鬱して目が赤くなる。 四の気(今の7~9月ごろ)は、太陰湿土の気が働く。溽暑(じゅくしょ)、蒸し暑さがやってくる。太陰湿土の影響で時に大雨が降る。太陰湿土の影響の寒と、少陰君火の熱が交互に起こる。民の病は、熱寒い状態がくる。熱のせいでのどが渇く。湿と熱の影響で黄疸。熱の影響で鼻血・鼻づまり。飮發(いんはつ)、熱で津液が蒸されてゲル状になる。五の気(今の9~11月ごろ)は、少陽相火の気が働く。はげしい火の気がやってくる。少陽相火の影響が及んで、諸々のものは、熱が有るので秋なのに成長したり栄えたりする。民は、陽気があるので安寧な状態になる。病は、温病。一般には暖かくて生活がしやすい状態。 終の気(今の11~1月ごろ)は、陽明燥金の気が働く。その裏側には、毎年同じに固定された太陽寒水の気がある。陽明燥金の気も太陽寒水の気もどちらも冷たい気である。この二つが重なる時期である。秋の気の陽明燥金の働きが行われ、前の気(五の気)の餘火(よか)、少陽相火の熱が内側に閉じ込められる。体の上側に熱が生じるので、その側に腫物のようなものが出来る。肺に熱が影響し欬喘、せき込んだり息が苦しくなったりする。熱の影響がひどくなると口から血を吐く。常に寒さがあると、たくさんの霧がかかり地上を暗くする。病は陽明燥金の影響で皮膚に出る。皮膚から脇(肝【木】の支配領域)に伝わる。金から木に、病が伝わるので少腹(肝【木】の支配領域)にも伝わる。体内或いは腹部に寒さが当たる。
単回(単篇)の受講も可です。資料は当日配布いたします。
(素問勉強会世話人 松本政己)