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研修会&講座のお知らせ

平成26年度 第12回学術講習会2015.04.10

●日 時:平成27年3月8日(日) 13:30〜16:45
●会 場:大阪ハイテクノロジー専門学校 
      第2校舎メディカルスポーツ棟5階
●主 催:(公社)大阪府鍼灸師会

講演①:「薬との上手な付き合い方について」
    講師(一社)大阪府薬剤師会 常務理事 山村 万理子 先生

 山村先生は、薬が製薬会社から医療機関・薬店を経由して利用者に届
くまでのすべての過程で関わる薬剤師の仕事を説明した上で、薬のこと、
薬剤師とのかかわり方などをお話しして下さいました。
 病気の治療や予防、健康の維持などのために病院などで処方される薬、
風邪や体調が優れない時に利用する薬局の大衆薬。用途は様々ではあり
ますが、大半の方々が利用した経験があることと思います。その際、医
師や薬剤師などの説明を受け、十分納得した上で薬を使用または服用し
ていますか? 
 薬は病気を回復させ、生命を救うこともあります。しかし使用方法を
誤ると、時として健康を害し、生命を失う危険もあります。主作用の反
面、副作用もあるということを忘れてはいけません。薬についての注意
点を次のようにまとめました。

 1.  自分の薬を知ること。
  (効果、効能、一緒に飲んではいけない薬や食べ物を知る)
 2. 用法や用量を守る。
  (飲み方の他、以前にもらった薬、他人の薬を使用しない)
 3. 自分の体質、副作用の経験を医師や薬剤師に伝える。

 かつて日本は、医師が薬を処方し、かつ調剤して患者に渡すという形
がとられてきました。欧米では考えらえないことでした。しかし近年医
薬分業が急速に進み、患者は医師に処方箋を発行してもらい、薬局で薬
剤師に調剤してもらって薬を受けとるようになりました。それによりこ
れまで医師には聞きにくかったような薬に関する疑問や不安など、薬剤
師には相談しやすいとの意見が多いそうです。
 また、いくら医薬分業といっても、それぞれの病院や診療所の門前薬
局に別々に行ったのでは、あまり意味がありません。一度かかりつけ薬
局を決めたら、できるだけ長く付き合うと、薬歴カードも充実すること
になり、賢い薬との付き合い方になるということもわかりました。
 特に高齢者の方々はかかりつけ薬局を決め、薬歴カード(お薬手帳)
を携帯したり、自宅のわかりやすい場所に置くことが緊急の際に非常に
役にたつことを、鍼灸師としても患者様に伝えていきたいと思いました。
                  (研修委員会委員  吉野亮子)
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講演②:「次世代の鍼灸モデルは何か-健康な生活への貢献-」
         講師 森ノ宮医療大学兼任講師 坂部 昌明 先生

 今、日本が直面している問題は多くありますが、その中でも深刻かつ
回避できないものの一つが少子高齢化問題です。2035年に、日本は最も
高齢化します。若年層が減少し、生産人口も減少し、人口も減少すると
いう状態が今から50年間継続していきます。そういった時代に我々鍼灸
師は何をしていくべきなのか?何を必要とされているのか?
 坂部先生は、固定観念を振り払い自分たちでイノベーションを起こさ
なければ、未来は見えて来ないと提言された上で、次のような示唆をし
て頂きました。
 そもそも鍼灸師はただ「鍼」と「灸」をしていればいいのか?自分た
ちで業務範囲を狭めず、もっと広い視野を持ち、イメージの転換を図る
ことで鍼灸師だからこそ出来る事があるはずです。今後ますます少子高
齢化時代が進む中で、「健康」が最も重要な資本となりうる時代が到来
し、各自治体も元気な地域づくりをしたいと願っているはずです。なら
ば、鍼灸師が「健康な生活」への貢献を担っていくべきです。これは決
して単に「予防しましょう」という次元ではなく、医療・住まい・食事
・生活環境といった日常に関わるすべての場面の相談や指導を積極的に
行っていく。健康になるためには教育も不可欠である。しかも鍼灸師は
施術所開設だけでなく出張や滞在業務も認められているので、生活に密
着した施術を行うことができる。あらゆる面から「健康」にアプローチ
していくことこそ我々鍼灸師の責務であり、次世代の鍼灸モデルになる
のではないでしょうか。
 最後に現在、大阪府鍼灸師会が取り組んでいる「介護予防鍼灸師登録
制度」はまさにモデルそのものであり、ものすごく重要な役割を担って
いるとのアドバイスを頂き、会員一丸となって取り組んでいかなければ
ならないと感じました。

:)4月からは平成27年度の学術講習会が始まります。
  27年度も臨床に活かせる講習会を準備しております。知識と技術研鑚
 の場としてぜひご参加下さい。
                                      (研修委員会委員 荒木 善行)