スポーツ鍼灸ボランティア
報告第21回大阪聴力障害者協会ゲートボール大会NEW
スポーツ鍼灸プロジェクト委員会 委員長
松尾 正己
松尾 正己

青空の下、ゲートボール会場のすぐ横に救護ブースを設置し、2台のベッドのうち一台を捻挫・打撲などの急性の怪我が発生した場合の炎症に対応した応急処置ベッド、もう一台をストレッチやパイオネックスゼロやテーピングを施すコンディショニングベットとして運用しました。
種目がゲートボールということで忙しいことはないだろうと当初は考えていましたが、救護活動開始と同時に利用者さんが次々訪れ終始休む暇がありませんでした。鍼灸師が行う救護ブースに対して躊躇なく好意的にブースを訪れてくださるのも、長年の大阪府鍼灸師会の救護活動が育んできた活動のおかげだとありがたく感じました。
私は柔道整復師の教員や開業の経験がありますが、鍼灸ブースの救護として柔整師でも出来ることをしても鍼灸の特徴をアピールすることは出来ないと思い、痛みを訴えてきておられる利用者さんの心身の状態を徒手検査法に脈診を加えて応急処置内容を決めることとしました。またパイオネックスゼロを貼るにあたっても経絡や経穴に則って利用者さんに効能を説明して、普段から身体のケアが大切であること、大会後は鍼灸院に通院してもらえるきっかけとなるように心がけて活動しました。
今回は聴力障害者大会ということもあり、利用者さんには手話で対応する必要がありましたが、手話通訳の方が常に付き添ってくださり大変助かりました。どのような方にも対応出来るよう救護に必要な最低限の手話を身につけることも大切だと実感しました。
最後に、開業鍼灸師だけでは体験出来ない素晴らしい活動をさせていただき本会会員で良かったと感謝を深めると共に、今後も鍼灸師がさまざまな場所で活動の場が広がるように最大限取り組んで参ります。
利用者12名
































