公益社団法人 大阪府鍼灸師会

スポーツ鍼灸ボランティア

報告高槻クロスカントリー大会

高槻クロスカントリー大会
 ●第27回 高槻クロスカントリー大会
  令和8年3月8日(日)
  高槻市立萩谷総合公園内及び周辺一帯
  大会参加者 1200人
  ブース利用者 80名

考 察

普及啓発委員長 岩津 優希

本大会は、河内長野シティマラソンや大阪マラソンと比べても幅広い年代、特に若年層の参加が多く、活気のある大会であることが特徴といえる。初回利用者も75.9%と高く、スポーツ鍼灸の認知・普及の入り口として重要な機会となっている。
施術内容ではストレッチングの需要が高い一方、パイオネックスゼロや呼吸を楽にするハリのニーズが高かった点も印象的であった。クロスカントリー特有の負荷により、下肢を中心とした疲労を訴えるランナーが多かったことが背景にあると考えられる。
満足度も高く、短時間でも適切な対応により安心感を提供できており、今後の普及啓発につながる有意義な活動であったといえる

高槻クロスカントリー大会に参加して

大阪行岡医療専門学校 1年 冨酒 博美

今回初めて高槻クロスカントリーのボランティアに参加しました。
参加される部門のスタート前にブースに来られ、鍼・灸・ストレッチを受けられた女性が、「一位が取れました!」と元気に報告に来て下さった時は、みんなで驚き、喜びました。
とても良い経験になりました。
この機会に鍼灸を知ってもらい、普段の生活の中で利用してもらえる一助になればと思いました。

高槻クロスカントリー大会

大阪行岡医療専門学校 2年 小森 梓未

受付や誘導係としてたくさんのランナーに関わることができました。レース前にケアをしに来られた方が、レース後にも来てくださり、「年代別で一位になりました!」と報告してくださったことがとても印象に残っています。私も人のパフォーマンスを向上させられるセラピストになりたいと、強く感じました。
高槻クロスカントリー大会

スポーツ鍼灸プロジェクト委員会 委員長 松尾 正己

はじめに昨年の事前研修から河内長野シティマラソン、大阪マラソン、高槻クロスカントリー大会のスポーツ鍼灸ボランティア活動において、参加された会員の先生方、各学校のご協力のもと参加された学生の方々、そしてなにより影で支えて頂いた先生方をはじめとする皆様のご支援のお陰で無事本年度の救護活動を実施できたことに感謝申し上げます。
 さて、高槻クロスカントリー大会おいての統計は別表を参考にして頂くとして、ここでは現場でしか感じることが出来なかったことをご報告します。
 朝7時の集合時点は小雪が降る状態で、河内長野シティマラソン、大阪マラソンは温暖な気候で氷を追加したりして救護スタッフは熱中症を含めたケアが中心となりましたが、今回は寒い条件下のケアをすることとなり毛布やカイロを用意し、スポーツ救護活動全体としては参加された救護スタッフ全員がそれぞれに貴重な経験を積むこととなった。

 また大阪マラソンのフルマラソンとは違い、今大会は走る距離が最長で8㎞、最小でファミリー1㎞と全体で5種目あり、市民が気楽に家族で参加出来る大会です。そのため本番に向けての走り込みなどが準備不足であるランナーが少なからず参加し、寒空の下ウォーミングアップ不足も加わると軟部組織の損傷が発生しやすく、損傷が皮下組織、筋膜、筋肉および腱なのかの初期判断が求められた。中でも鍼灸師のスポーツ救護としての強みは損傷部位のみならず全身も含めた見方で判断できることが強みで、よりランナーにとっては安心を与えるケアとなった。
 そして、当会の大会救護活動のレガシーもあり、スタート前にストレッチや呼吸がよりしやすくなる皮膚に刺入しない接触タイプのパイオネックスゼロなどの円皮鍼のケアを受けにくるランナーも多く、怪我を未然に防ぐ心持ちも普及してきているのではないかと確信する。

今回一度に多くの学生ランナーが救護ブースに興味を持って訪れ、呼吸が楽になる鍼を求める姿が見られた。残念ながらスタート直前で全員にケアをすることは出来なかったが、円皮鍼を貼ることで得られる効果も一般市民ランナーに浸透してきていると実感する。
 私が今年度、スポーツケア活動で心がけたのは、事前研修でお伝えした内容は守りながらも、先生や学生それぞれが自発的に考え、提案し、皆で共有し、そして現場の状況に柔軟に対応し実行できる実践力の場を心がけた。皆が主役のチームである。
 特に今大会では河内長野シティマラソンや大阪マラソンの経験を踏まえて学生たちが独自に考えてランナーの受付に番号制を現場責任者に提案し、実行に移し、より良いサービス提供に繋がったことがあった。救護チームの一員としてそれぞれの立場をわきまえつつも、与えられた役割の中で、職務を果たしながら、それぞれがより良いアイディアを考える力を養い実行することは、将来の治療院等における現場での働きに大きな力となったのではないかと考える。
来年度もスポーツ救護活動においては、先輩方が築き上げたレガシーを守り、より良くしていくためのアイディアを広く集め、検証し、会員の皆様をはじめ、次世代の学生の皆様にも明るく楽しく参加し経験を積んでもらえる活動を提供して参ります。


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